建設業界に携わる方なら、「QCDSE」という言葉を一度は目にしたことがあるでしょう。
ビジネスシーンでも「QCD」が使われていることから、仕事をするうえで必要な共通認識といえるものです。
建設現場の品質・原価・工程・安全といった管理を行う施工管理において、QCDSEの意味を把握しておくことが当たり前とされています。
■施行管理のQCDSEの意味と使い方
QCDSEとは、Quality(品質)、Cost(原価)、Delivery(工期)、Safety(安全)、Environment(環境)の頭文字を取った言葉です。
施工管理でQCDSEが使われるのは、良質な建設物を予算以内、かつ工期を遵守すること、現場の安全と環境に配慮することが重要とされているためです。
ただし、施工管理におけるQCDSEは「言葉の並び順=優先順位」とはやや異なります。
品質・原価・工期ばかりを優先すると、建設現場の安全や周囲への環境面の配慮が欠けてしまいます。
作業員が事故なく安全に作業でき、現場を取り巻く環境が整っていれば、建設物の品質はおのずと付いてくる、という考え方が定着しつつあるようです。
■施行管理でQCDSEの「Q」はQuality(品質)とは
施工管理におけるQuality(品質)は、建設物の品質や安全性を確保するため、設計書に基づいた工事や、強度や耐震などの基準を満たすことを管理します。建物は何十年と使うことが基本だからこそ、建物の利用者の安全を守るために欠かせない仕事の1つです。
施工管理業務では、設計書通りに工事が進んでいるかを、日々、または進捗ごとに確認しなければなりません。
また、発注元に品質と安全性を証明するため、計測状況や施工状況を写真撮影することが多くあります。
特に地中の基礎、壁の内部に施す耐火工事など、完成した建物では見られない部分の品質管理に必要です。
■施行管理でQCDSEの「C」はCost(コスト・原価)とは
建物の品質に影響しない範囲で、材料費や人件費などのコストや原価を管理することです。
企業としての利益を確保するために、可能な限りコストを下げる工夫が必要になります。
そのため、工事開始前に費用と利益目標額を決める実行予算書を作成し、必要なコストと削減できるコストを把握します。
また、作業員の人員数を適切にする、材料を無駄にしないように状況を把握する、材料コストを少しでも安くするために見積もりを取る、といった仕事も原価管理に必要です。
実際に工事がはじまったら実行予算書通りに工事が進んでいるか、もしも赤字になりそうなら予算書を見直すといった柔軟性ある対応も求められます。
<つづく>
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