船大工
船大工は、木造船(和船、帆掛け舟、屋形船)の建造などを行う大工です。
現在、純木造船は少なく、技術を伝える者はほとんどいません。
漁師町では大工と船大工を兼業する者も多く社会的な役割も町大工に近かったそうです。
また非常に稀であるが日本各地の漁師町では洒落なのか軸組みの技術が無い者が造ったのか材料の入手の問題であったのか解らないが、船大工の工法を使った家屋が見受けられ、現代の建築基準法や工法に当てはまらずシェル構造に近い家があり、極端にいえば船底のない船が建っているといえます。
昭和40年頃までは、各地の商業港の近郊河川でだるま船(運搬船)を改築し水上生活をする者が多数みられ木造船は身近であったそうです。
型枠大工
型枠大工はコンクリート打込み用の型枠を作りこむ大工です。
180x90cm厚さ12㎜の合板(コンパネともいう)と30x45cmの角材を釘で接合し内外両面を一定間隔の内法を内法保持金物(セパレーター)で確保し型枠をつくります。
コンクリート重量で変形破壊しないように単管(鋼管)と鎖、支持鋼管で外側から圧縮力若しくは下方から支持力をかけるという作業をします。
一般には細かい造作よりも、いかに速く仕事を行うかが勝負とされるが、打ち放しなど表面仕上げの精度が要求される場合、塗装合板(片面が平滑)などを使うが、型枠大工の技量と、左官・土工・監督の技術連携が成否を左右します。
戦後、朝鮮半島より技術が伝わり、当初は家屋大工を組織して鉄筋まで行っていたが、RC造(鉄筋コンクリート造)の構造体型枠パネル専門の大工となりまました。
昭和30年代まではラス板と呼ばれる木材を寄せ合わせてコンクリート用の枠を型どっていたが、現在は東南アジアで生産されている通称コンパネと呼ばれるラワン材を主とする積層パネルと補助桟と呼ぶ木材で型枠パネルを組み立てています。
造作大工
造作大工は、主にRC造等の住宅やマンションの内部の造作を行う大工です。
造作とは主要構造部(梁、柱、土台、小屋組、階段)以外の壁、床、天井、窓枠、巾木等をさす。
50年代頃より壁・天井の造作が軽量鉄骨工事に切り替わり、大工仕事は木材を使う部分に限られてきました。
店舗を作る大工(内装大工ともいう)も造作大工であるが、専門知識が別に必要となります。
家屋大工との違いは、墨付け・きざみ・建て方の技術を習得している大工であるかそうでないかで判断すべきであろうが、現実には家屋大工と兼務する場合が多い。
棟梁
棟梁は大工の職長・親方呼び方で、木造建築物の采配を行う責任者です。
日本建築の屋根の重要部材(棟と梁が主)は親方が墨付けし、棟上げ式の長でもあることからそう呼ばれる。
<つづく>
有限会社マヴェリックはその場所に関わるすべての人が、安心して笑顔で過ごせる空間づくりを目指しています。場所をつくる人、そこで過ごす人、その両方が心から「やって良かった」と思える仕事の実現を目指して。お客さまごとに異なるニーズに対し、お互いが納得するまで話をしたうえで「与えられたフィールドでより良い品質」を提供いたします。「リノベーション」と「 耐震補強」の2つの事業をもとに、それぞれの専門性を組み合わせることで、
安心で心地よく、笑顔が集う空間の創造と提案を行っています。お困りごとがあれば是非ご連絡ください!「ビル×耐震×リノベーション」