今日は「あと施工アンカー」についてご説明いたします!
たまたま事務員さんが「アンカー」ってなんですか?と聞かれたので、一般的には聞かれない「あと施工アンカー」について説明いたします!
あと施工アンカー
既存の鉄筋コンクリート造の柱・梁・壁に何かを取り付けたい場合に、既存のコンクリートに穴をあけてアンカーを設置します
これが「あと施工アンカー」と呼ばれるものです。
「あと施工アンカー」は、「金属系アンカー」と「接着系アンカー」に分類されます。
「金属系アンカー」は、「金属拡張アンカー」とも呼ばれて、穴に挿入された金属アンカーの奥の部分が広がって穴に取りつくもので、その機構の違いからさらにいろいろな種類に分類されます。
「接着系アンカー」は、穴に挿入した鉄筋(またはボルト)の周りを接着剤で満たして固定するもので、一般名称としては「ケミカルアンカー」と呼ばれます。
「あと施工アンカー」=「金属系アンカー」+「接着系アンカー」
「金属系アンカー」「金属系アンカーの分類」
「接着系アンカー」(ケミカルアンカー)
※ 「接着系アンカー」は、「有機系」と「無機系」に分かれます。
樹脂の接着剤を使うかセメントを使うかの違いですが、両方とも「ケミカルアンカー」と呼ばれます。
あと施工アンカーの種類に「差し筋アンカー」というものがありますが、「社団法人 日本建築あと施工アンカー協会」のHPの分類に「差し筋アンカー」は含まれていません。
「差し筋アンカー」を知るためには、まず、「差し筋」が何であるかを知る必要があります。
「差し筋」は,次回に打設するコンクリートと一体化するためにあらかじめ入れておく鉄筋で鉄筋の片側が今回打設するコンクリート内に入っていて反対側が次回に打設するコンクリート側に出ている鉄筋のことです。
「差し筋アンカー」は「差し筋を代替えするあと施工アンカー」という意味で名づけられたものだと思います。
いずれも,打設時期の異なる2つのコンクリートの境界に配置して2つのコンクリートの一体化を図る役割をします。
違いは,差し筋アンカーは先に打設されたコンクリートに対してドリルで穴をあけて金属拡張アンカーで接合することです。
「差し筋アンカー」は、既存のコンクリートに打ち込まれる部分と鉄筋とで構成されます。
金属拡張アンカーのボルトの部分が鉄筋に置き換わっただけです。
差し筋アンカーとは、あと施工アンカーのうちの、金属系アンカー(いわゆる金属拡張アンカー)のボルト部分が鉄筋に置き換わったもの
と言えます。
<つづく>
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